ヘルシータウンジョイ薬局ブログ
2019/03/23
アルツハイマー予防に冠元顆粒
アルツハイマーは、脳内にアミロイドβ(Aβ)やタウタンパク(Tau)というたんぱく質が異常にたまり、それに伴い脳細胞が損傷して、脳の全体が萎縮して引き起こされます。現在のアルツハイマーの治療薬というのは、損傷された神経細胞から分泌される神経伝達物質の分解を抑えて記憶・学習を助ける、という働きのものが主流です。AβやTauなどの異常たんぱくの発生を防ぐことはできないので、進行を抑える効果は限定的だと言わざるを得ません。これに対して、冠元顆粒には、AβとTauの発生に関わるBACE酵素とGSK3β酵素を阻害する活性を持つことが昨年の学会で示されました。冠元顆粒は認知症の進行予防に有効だということは経験的に考えられてきましたが、分子細胞学の手法で証明されようとしています。ちなみに、昨日の日経ニュースで「製品化目前の認知症薬を開発中止」という報道がされました。現在、AβやTauの発生を抑制する新薬の開発が進んではいるものの、期待された新薬候補が立て続けに開発失敗の憂き目にあっている状況です。これは、いかにAβやTauを標的とした薬の開発が困難であるかということを示しています。現状のアルツハイマー病予防は、冠元顆粒を中心に中成薬を使っていくことが現実的かなと考えたニュースでした。