ジョイ薬局のご紹介
不妊…
一般的に2年以上妊娠に恵まれない場合を不妊症と呼びます。統計的には2年以内に約90%の方が妊娠し、残りの約10%の方が不妊症ということになります。一度も妊娠したことのない方を原発性不妊症、妊娠の既往があるが妊娠しない方を続発性不妊症と呼びます。女性は30歳を越えると毎年3.5%ずつ妊孕性が低下すると考えられています。また、結婚年齢が高くなると不妊症の頻度が高くなります。
不妊治療にあせりは禁物です。でも取り組むなら今。迷っている時間はありません。
月経リズムと周期法
女性の健康は規則正しい生理周期から生まれます。周期法とは生理を月経期・卵胞期・排卵期・黄体期に分け、期間ごとに漢方薬を飲み分ける中国漢方の考え方です。
漢方薬の目的

月経期

不要になった子宮内膜や月経血をスムーズに排泄させます。また、頭痛や肩こり、月経痛がひどい、月経血に血塊がある、色がどす黒く粘りがある、などの症状がある人は、これらの症状の改善も目標にします。新しい卵子を育てる下準備の期間です。

卵胞発育期

卵巣内で1個の卵胞を成長させ、さらに受精卵が着床しやすいように、より厚い子宮内膜を増殖させます。
多嚢胞性卵巣症候群、子宮筋腫、子宮内膜症のある方、またクロミッド・HCG・HMG長期間使用で、卵巣過剰刺激症候群(卵巣の腫れ、水溜りなど)のある方は漢方では「去邪」という方法を優先します。

排卵期

卵胞が完全に成熟すると、卵胞は卵子を排卵し黄体に変わります。排卵された卵子は卵管に導かれ精子を待ちます。排卵をスムーズにするため血行をよくし体をあたためる薬を服用します。

黄体期

黄体から分泌される黄体ホルモン(プロゲステロン)は、子宮内膜の分泌を促進し、受精卵を着床しやすくします。また着床した受精卵に栄養を与えるようなお薬を服用します。
月経リズムと周期法
周期法の第一歩は、基礎体温表をつけることから始まります。基礎体温(BBT)とは朝めざめたとき、起床前に安静状態で、舌の下で測った体温。つまり体の基礎代謝を維持する体温です。
漢方薬の服用量や期間は個人によって違いがあります。あなたのホルモンの状態の情報は舌診や基礎体温表から判断します。
月経リズムと周期法
[原因] 排卵障害よる黄体機能不全:根本原因は卵胞の成長不良にあります。
[対策] 低温期に良い卵胞を育て、気血を補う薬(高温期を維持する)を服用します。また、スムーズに排卵させるため、活血剤(冠元顆粒)を使います。
[原因]
卵巣の働きが悪く卵胞が発育できていない状態です。
[対策]
卵胞刺激ホルモン放出ホルモンや卵胞刺激ホルモン・黄体化ホルモンの働きを中医薬的観点から捉え、それらのホルモンの働きを高めるような薬を服用します。